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第4章7話 Milkomedaショーツの秘密

NICELYのブログ「店長の雑想」へようこそ。NICELYで販売しているMilkomedaシリーズの誕生を投稿しています。今回の投稿では、ショーツの二つ目の構造について触れています。よろしくお願いいたします。


Milkomedaショーツにおける、もうひとつの構造的思想。
それは

「各サイズごとの設計寸法に、私たちの研究データを反映させた」

この一言に集約されます。

この一言にまとまりますが、分かりやすく説明しましょう。

人の体には、大きい/小さい、長い/短いといった個人差があります。
たとえ、メジャーで測って**“同じ数値”**が出たとしても、
見た目も、感じ方も、まったく同じにはならないのです。

このことを理解するには、「顔」を思い浮かべると分かりやすいでしょう。

たとえば、顔の“縦幅”が同じでも、目の位置、鼻筋、輪郭の形……
お一人おひとり、まったく違う表情をしているはずです。

その“違い”は、身体のあらゆる細部にも現れています。
そうして、あなたという唯一の体がつくられているのです。

けれど、私たちが普段目にするサイズ表(Mサイズ、Lサイズなど)は、
その違いを、ある種の“まとまり”として管理するための便宜的な指標にすぎません。

そして実際、多くの製品では、
MとLの型紙は、各パーツを単純に拡大・縮小する手法で作られています。

でも、それで本当に「あなたの形」に合うのでしょうか?

私たちは、この常識を見直しました。

Milkomedaショーツでは、サイズ展開においても、
ある一部の重要なパーツ寸法だけは“全サイズ共通”とするという、
逆転の発想にたどり着いたのです。

それが、私たちの第二構造

「オールクロッチセオリー」です。

これは、クロッチ(股下部分)のある部分の設計寸法をサイズによって変えないという理論。
一般的な設計ではサイズとともに変動するこの寸法を、
あえて“固定値”として扱うことで、体の動き・安心感・フィット性のバランスを整えました。

もちろん、デザインやカラー、シルエットも大切な要素です。
けれど私たちは、それ以前に、
**「人の体に、きちんと向き合う」**ということを設計の出発点にしています。

Milkomedaショーツの二つ目の構造。
それは、体の“正しさ”ではなく、“ありのまま”を受け止めるための、
ささやかだけれど深い設計思想です。

そしてこの小さな発明が、日々のストレスをひとつ減らし、
自分の体に「ちょっと、いいかも」と思える瞬間につながれば、それが私たちの願いです。

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